溺愛協奏曲
「莉子・・・・莉子・・」



えっ・・・誰?




お母さん?




ふと玄関を何気なく見るとそこには小学生の頃のあたしと・・・・





お母さんが立っている




「莉子・・・・ごめんね・・さよなら」



うっすら涙を浮かべて玄関のドアを開けると振り向きもせずに出ていく




「えっ・・なに?お母さんどこ行くの?ねえっお母さん!」




あたしの声が聞こえないの?




ねえ・・・行かないで




手を伸ばしてうっすら目を開けると鏡張りの天井




キングサイズの丸いベット




テレビに冷蔵庫



ピンクの壁紙が見えた




ここは・・・?どこ?



「・・・・・っつ」




起き上がると頭がズキリと痛んだ




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