溺愛協奏曲
「れ・・・蓮・・あの」



動揺を隠せなくて心なしか体が震える




恋愛初心者のあたしはどうしたらいいのかわからない



蓮のことは嫌いじゃないけど・・・・




そういうことをするのはやっぱり心の準備ってものがあると思う



だからやっぱり・・・・





「莉子、震えてる・・・やっぱり俺が怖いか?」




心配そうに顔を覗き込む蓮に何故かほっとする




やっぱり・・・蓮は優しい




まだまだ子供なあたしが動揺していることも全部わかってる




心がまだ追いついてないことも・・・




「ううん、怖くないよ・・・蓮は怖くないただ・・・「わかってるよ」」




えっ・・・・・



「莉子がいいって言うまで待つ・・・」




「蓮・・・・」





「ここに連れてきたのは一緒に居たかったから・・・」




苦笑いしてあたしの隣に立つと夜景をじっと見つめた





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