溺愛協奏曲
「行くぞ、莉子「待って・・・!蓮」」



それまで黙っていた茜ちゃんが立ち上がってあたし達を見つめていた



Tシャツにジーンズ姿の私服の茜ちゃん



ラフな格好も似あうな・・・・なんて心の片隅でふと思っていると茜ちゃんはその場に



土下座して頭をこすりつけるようにすると涙を流してあたしに謝ってきた



「莉子!ごめんなさい・・・本当にごめんなさい謝ってすむことじゃないかも

しれないけど・・・・」




「茜ちゃん・・・・」





「茜・・・てめえ、莉子になにしようとしてたかわかってんのか?


 刺されて命の境を彷徨って・・・・・・


元はと言えばお前が片山に頼んだりするから莉子は・・・」



蓮は拳を握りしめ肩を震わせていた



たぶん茜ちゃんが女じゃなかったら殴っていたかもしれない




それくらい蓮の怒りがあたしに伝わってきて苦しくなった




だって蓮にとって茜ちゃんは大事な幼馴染




そんな幼馴染の仲を壊したのは・・・・あたし?




「莉子ちゃん・・・あたしずっと子供の頃から蓮が好きだった


ずっとずっと好きだったの・・・」



大粒の涙を流したままゆっくりと茜ちゃんは語りだす



連への思いをあたしにぶつけるかのように・・・










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