溺愛協奏曲
第25章
能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったもの




たぶん蓮は天才肌・・・・なんだろう




「授業さえちゃんと聞いてればテストなんて楽勝だろ」




・・・・なんて驚きの一言



普通の生徒はちゃんと授業聞いててもわかんなっかったりするんだけど



「ほんと皆蓮みたいだったら苦労しないんだけどね」



涼くんが苦笑いしながら缶コーヒーを飲み干した



ほんとだよね、授業聞いててもあたしなんてわかんなかったりするもん



「涼くんも成績いいじゃん・・・それに拓巳くんも」



玲奈ちゃんがニッコリ微笑みながら呟く



「いやいや、蓮ほどじゃないよ」




「そうそう、俺も成績いいっていっても蓮と涼には勝ったことなんてないし」




意外な事実に驚いていると昼休み終了の鐘


「じゃ、あたし達行くね」



「ばいばい~又放課後~」



手を繋いで玲奈ちゃんと急いで教室に戻る




なんかうれしいな




玲奈ちゃんと一緒に教室に戻り授業を受けるなんて夢みたい



先生の言葉が子守唄に聞こえるし・・・眠いな



なんて思っているとポケットの携帯が震えた



そっと携帯を覗くと龍斗さんからのメール




龍斗さん?・・・・なんで?!




;放課後逢いたい;




一行のメールに疑問が渦巻く



あたしになんの用なんだろ



嫌な予感がして胸騒ぎが止まらなかった


























< 261 / 423 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop