溺愛協奏曲
あれから暴力反対、リンチするのはやめてくれと懇願するとしぶしぶ折れた蓮



だって、蓮はこの件に関しては全くの部外者だし・・・



私が自分でなんとかしてみるというと




「なんかあったら俺に言えよ」



と、どこまでも優しい蓮



甘えてばっかりじゃ駄目だよね




人に甘えるということに慣れていないからどうしたら




いいのかわかんないよ



お母さんが居なくなってからお父さんに心配かけたくなくって



なんでもできることは一人でやってきたつもりだけど蓮の優しさに




ちょっと胸が熱くなった



それから、あまりにもお腹がすいていた私は病院食を全部平らげ泥のように眠ってしまった




あたしが眠ったあとにお父さんが来たことも知らず、蓮となにやら真剣な話を



していたことなど思いもしない




まさか、あたしのことを話しているとはつゆ知らず自分の運命が




少しづつ変わりつつあることに気付きもしないで眠りこける私であった














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