溺愛協奏曲
今さらだけどここは車内で、蓮と二人きりではない



蓮といちゃいちゃしているところを見られているわけで・・・・




我に返ったあたしは蓮の手をぎゅっと掴んだ



「蓮・・・恥ずかしいから・・・降ろしてよ、普通に座りたい」



「あ?なんでだ」



「だって光君も見てるし・・・・」



ちらりと蓮を見るとみるからに不機嫌そうな顔



「あっ・・・俺のことは空気だと思ってもらっていいっすから気にせず

やっちゃってください」



やっちゃってって・・・・何言ってんの光君・・・・



「おい、光君てなんだ、お前らいつの間にそんなに仲良くなってんだ」



「え~さっき蓮が寝てた時・・「あ?寝てた時だと!」」



「す・・すいません若!!」



平謝りする光君と怒っている蓮との言い合いをみて仲がいいなあと思ったのは内緒



なんかじゃれ合ってるって感じがするし、蓮が光君のこと可愛がってるってのが



初対面のあたしでもわかってうれしくなった



「蓮と光君ってラブラブなツンデレカップルみたいだね」



「あ?冗談だろ、こんなゴツイ奴俺はごめんだ、それに残念ながらそっちの趣味はねえぞ」



「俺もそっちの趣味はないっす、俺の好みは莉子さんみたいな美人がタイプなんっすよ


いくらいい男でも若は男ですからね」



「なんだと!莉子が好みのタイプでもお前にはぜってえ渡さねえ」



光君の一言で車内はまた二人のバトルが再燃したけど家に着くころには、



日もトップリ暮れていたし、疲れたので



両手一杯の荷物を抱えたあたしは二人に手を振って家の前で別れた



茜ちゃんの存在があたし達に嵐を巻き起こすことになるなんてこの時は


考えもしていなかった










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