秘蜜の秘め事

第3.5章~Kiyozumi~

倒れそうになった彼女の躰を受け止めた。

「真柴、どうしたー?」

前の方から澁谷くんが声をかけてきた。

「何でもないよ」

俺は首を横に振って答えた。

「これからもう1件行くかって言う話なんだけど、真柴と中園さんも一緒に行く?」

そう聞いてきた澁谷くんに、
「今回はいいや。

彼女もこの通り、疲れてるみたいだし」

りっちゃんの腕を自分の肩に乗せながら俺は答えた。

「そう…じゃあ、また学校でな」

「うん、バイバイ」

俺は澁谷くんに向かって手をあげると、りっちゃんと一緒にその場から去った。
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