秘蜜の秘め事

第7章

土曜日になった。

時間は10時を少し過ぎたところだった。

テレビの天気予報曰く、今日の夕方から雨が降るらしい。

「こんなに晴れてるのにね」

雲1つない青空を見あげながら、真はアプリコットのジャムがたっぷりと塗ったトーストを頬張った。

「でも、折りたたみのかさは持って行った方がいいと思う」

わたしはミルクティーを飲みながら答えた。

「そうだね。

備えあれば憂いなし、って言う言葉があるくらいだからね」

「うん」

わたしたちは笑いあいながら少し遅めの朝食を終えたのだった。
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