秘蜜の秘め事
「わーっ、おいしそう。

いただきます」

キレイな指で、扇形のりんごをつまんだ。

その動作に、心臓がドキッ…と鳴る。

な…ドキッって…。

つまんだりんごが形のいい唇へと運ばれる。

唇が開いて、りんごが口の中に入った。

動作の1つ1つがスローモーションのように再生されているように見えて…見ているのが急に恥ずかしくなって、わたしは目を伏せた。

食べられたのは、りんごだって…。

なのに、自分がまるで食べられたように思えて仕方がないのは何故だろう?
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