秘蜜の秘め事
「梨衣は行動が早いね」

「えっ?」

古沢さんはきてと言うように手招きする。

手招きされるままについたところは、いつもの仕事場兼書斎だった。

机の上に雑誌が2冊置かれていた。

「あ」

その雑誌は、今日わたしが買ってきた文芸誌だった。

「相川から10冊送られてきたんだ」

指差した方向に視線を向けると、ダンボール箱があった。

残りの文芸誌が入っていた。

「…もしかして、わたしに?」

古沢さんはバツが悪そうに目をそらした。
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