WITH
「……、引っ叩いて軽蔑でもした方がよかった?」
クスクスと笑いながら告げた言葉に、目を丸くして私を見つめる蜜華さんは、
本当に私がこんな態度に出てくるとは思っていなかったんだろう。
「確かに、ね?
蜜華さんのしたことだったって聞いた時は驚いたし、あの出来事さえなければって考えたこともあったけれど……
今更、蜜華さんを責めたって何も変わらないでしょう?」
そう……
ずっと、考えていた。
あの事故さえなければ、私と廉はあのままずっと一緒にいられて、
廉と結婚したのは、蜜華さんではなく私だったかもしれない……とか。
本当に、自分が小さい人間なんだと思い知らされるくらい、そんな考えに囚われていた時期もあったけれど、
うしろを振り返るんじゃなく、
前を向いていくことをこの7年間の間に学んだから。