隣の女
琉希亜の周りにいた女どもは恐る恐る教室へ帰って行った。

そして、琉希亜を睨むようにしてみていた神来は少し驚いたような表情をしてすぐに教室へ姿を消した。

「だから、女なんて嫌いなんだ。うっとーしい。」

そういって怒っている琉希亜の機嫌をよくさせるのは俺しかいない!


「な、俺の隣の女のことなんだけど…。」

そういう話を持ちかけた。

「おぅ、なんだ?どんな奴なんだ?」

「なんか、男が嫌いらしい。でも、すごく字がきれいだったんだ。きっといい奴だよ。」

俺がそう言ったら

「ほー、俺と真逆か。俺は女が嫌いだけどあの暗い女は男が嫌いってわけか。」

と、少し神来に興味を持ったようだった。
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