先輩と私と。
「まぁ...うん...」



「へぇ!!!」



「ごめん、遅れた。ちょっと....あはは」



「何??何してたの??」



“千愛ちゃん”。



うるさいのが千愛ちゃん。




「ちょっと...ニヤニヤ...」



そういって莉生ちゃんが見せてきたのは、



ハートの可愛いストラップ。




可愛い。



あたし、こういうの、好きだよ。




「可愛い!!」



「えー、千愛ちゃんらしくないでしょ。そういうの」



百合さんはそういった。



「そうだけど...こう...もっと黒いのとか...ね。でも可愛いよ」




みんな、何にも知らないんだ。




この“千愛ちゃん”を信じきって、思い込んでる。




そう肯定しちゃってる。




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