先輩と私と。

自分が、嫌い

黒いスキニーのズボン、



それとグレーのタンクトップの上に、



ベージュの半そでのパーカーだった。





こんなに落ち込んでいたのに、




こんなにネガティブだったのに、




零を見ただけで、



喜んでしまうんだ。





「.....入って」




だけどそれを隠した。




自分の部屋に通す。





親はいないから、



仕事だから。




弟は遊びに行ったから、



笑顔だったから。




この家には誰もいないから。





部屋に入った零は、




その部屋を見回して、



ベッドに腰を下ろした。




「莉生らしいね」



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