先輩と私と。
琳はいっつもそう。


一緒に学校に行ったのは入学してから1週間ぐらいだけ。


理由はいつも寝坊。




せっかく千愛ちゃんが琳の家に行って


ピンポンするのに。


琳はいっつも裏切るんだ。



「千愛ちゃん、もうピンポンしなくていいんじゃん?」


「ダメだよ」


何故か即答して、


首をブンブン振る。



「だって、あたしがピンポンして琳はいつも起きるの。じゃぁ、あたしがピンポンしなかったら琳は起きなくなるでしょ?ダメだよ。そんなの」



「はぁ...」



百合はため息をついた。


「初めて千愛ちゃん、いい子に見えたわ...」


「何それ!!意味分かんない!!」


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