I love you~最初で最後の恋~
「早く教室に行きなさい。遅刻だぞ」
出来るだけ平然を保って注意した。
平然に
平然に・・・・・・・・
平然、に・・・・・・・・
「なんだよ!」
注意されたことなんて完全スルーで上目使いでずっと目を見られている。
そんなに見られたら恥ずいわ!
「別に。私が今更遅刻に動かされると思ってるの?」
そう言われたらそうだけど・・・・・・・
って、何納得してんだよ。
「早く教室に行きなさい」
「分かったよ。先に行くけど、ちゃんとカーディガン直しなよ」
冬に近づいてくるに連れて徐々に寒くなってきている。
今日は黒の薄手のカーディガンを着てきた。
増井の言ってることも分からずボタンを見た。