I love you~最初で最後の恋~




指定の時間通り公園に行くと、4人は既に来ていた。



「葵、よかったぁ~・・・・・・」



月夢が泣き出し始めた。



なんで泣くのよ。



「葵、ごめん!」



突然頭を下げてきた千紗。



だからどうして謝るのよ。



「私、無神経のこと言ったよね。人を信じられないのに、友達って縛りつけようとして」


「でもね、私達葵が友達だって思ってなくても友達だって思うって決めたんだ」



雫の言ってる意味が分からない。



だって私は友達だと思ってないんだよ?



なのに友達だと思ってるとかバカ?



「葵、それが友達ってものなんだよ」



久しぶりに見た薫子の優しい微笑み。



「バカじゃん」



そう思ってるのに目から涙がポロポロと零れる私はもっとバカだ。



< 198 / 403 >

この作品をシェア

pagetop