I love you~最初で最後の恋~




「何、まさか気付かなかったの?」



図星をつかれたのか、視線を逸らした千紗と雫。



気付かなかったんだ・・・・・・・・



「ちょっと待って。好きな人ってことは告白するって事?」


「ま、まぁ・・・・・・・できたらしようかなって」



「彼、結構人気あるみたいだね」



目立つ程の告白やラブレターは多くないが、週に2~3回はされてる。



「なんで葵が知ってるの~!」



ぷぅと顔を膨らませた月夢。



「ま、授業を抜け出している私は色々と遭遇するのよね」


「まさかと思うけど、葵その男に手出してなんか・・・・・」



ワナワナと手で口を隠す雫。



「そんなに節操無しに見える?」


「「見える」」



4人で声を揃えて言わないでよね。



「出してないわよ」



降参と言うかのように両手を上げた。



「本当に?」


「・・・・多分」



千紗に問い詰められ、視線を逸らす。
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