I love you~最初で最後の恋~



「ふ~・・・・終わったぁ~!」



大きく伸びをしながらリビングに入って来た葵。



意外と早かった。



葵のことだ、また先生を誘惑して困らせているのかと思っていた。



「新、お茶」



ソファーに座ると、見事の女王様っぷり。



「もう、葵。新は私の彼氏なんだからね!」


「分かってるよ」



彼女の勢いに負け、自分で冷蔵庫を開けに行った。



「せんせー?何飲む?」



冷蔵庫を漁っている葵の後ろに先生が立つ。



「お茶でいいよ」



あれが2人の将来の姿・・・・・・・



そう思うと少し哀しくなった。



娘を送り出す父親ってこんな気分かな?なんて考えてしまう。

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