I love you~最初で最後の恋~



その日、千紗はオーナーに話を付けてバイトを辞めた。



「また来るよ」



先輩はそれだけを残して帰って行った。



来なくていい、と思ったが一応ご主人様なのでスルー。



今日のことを先生に話すと、颯太を羨ましがっていた。



『俺も堂々と増井の彼氏だって宣言したい』



って。



私も彼氏が先生だと宣言したいが、私達が一緒に居るには絶対言ってはいけないパンドラの箱。



一度開けてしまえば、私達は世間から引き離されてしまう。



だから、絶対に誰にも言えない。








この時、私は思ってもいなかったんだ。



世間から引き離されるとしか思っていなくて



誰にもばれないと思っていて



油断していた。



まさか、身内から引き離されるなんて__________





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