I love you~最初で最後の恋~




「私達、まだ何もしてなかったよね」



先生は私に手を出そうとしてこなかった。



だから勿論キスすらしてもらったことない。



「先生、sexしよ?」



自暴自棄になっているのかもしれない



焦っているのかもしれない



でも、胸のざわつきは納まるどころか加速していく。



「今の先生の彼女は誰?留美にはできて私には出来ない?」


「そうじゃない。でも、卒業してからでも遅くはないだろ?」



卒業、してから・・・・・・・?



「・・・・・・・本当にそう?」


「え・・・・・・?」



この勘だけは絶対に当たって欲しくない。



欲しくないけど



「本当に卒業まで一緒に居てくれる?」



きっと当たってしまうのだろう。



「本当は留美の近くに居たいんでしょ?最期の一瞬まで一緒に居てあげたいんでしょ?」



こんなこと言いたくない



言ってしまったら当たってしまう気がするから



なのに口が勝手に動く。





ほら、先生は何も返してこない。
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