I love you~最初で最後の恋~
残り100mで1位の隣に来ることが何とか出来た。
ココまで来た私って天才じゃない?
1位は最初からキープをしている4組。
4組のアンカーは私と変わらない体型。
条件がほとんど一緒なのに負けるなんて気に入らない。
そう思うと、白いテープの前で足に力を入れた。
「ヨッシャー!」
「キャー!」
「あの4組に勝ったー!」
「はぁ・・・はぁ・・・・・・」
膝に手を付き肩で大きく息をする。
絶対リレーになんか一生出ないんだから・・・・・・
「増井さん、ありがとう」
2番手の子に肩を借りて近付いてきた1番手の子。
「何が?」
顔だけを上げた。
「別に」
クスクスと笑っている3人。
「あんた達なんなの」
「葵は素直じゃないね」
3番目の子にバシバシと背中を叩かれた。
名前、呼び捨てだし・・・・・・