SWEET LIFE
「いじめ過ぎたかな?でも、これで俺が本気って事分っただろ?」

聖夜さんは、ニコリと微笑んだ。
裕樹さんは怒ったようにアタシを引き寄せる。
力が入んなくて、そのまま裕樹さんに抱きついてしまった。
恥かし……。

「じゃ、また後でね♪美由♪」

聖夜さんはワイルドに微笑むと部屋を出て行った。
美由、と聖夜さんが最後に言ったとたん、回されている腕の力が強くなる。
えーと…。
この兄弟は仲悪いのかな…?
なんて思ってたら。

「美由?」

あ、呼び捨てになった。

「な、何…?」

裕樹さんの手が伸びてきて、アタシはキュッと目を瞑った。
目じりを、裕樹さんの指が拭う。

「…泣いてる。」
「なななな、泣いてなんか…。」

でも、後から後から目から冷たいものが流れてく。
どんどん、裕樹さんの手を濡らしてく。

「怖かったか?…ごめんな。」

そっか…。
力が入んなくなったのは、怖かったからなんだ…。
アタシは裕樹さんの胸に顔を押し付けた。
どんどん裕樹さんのシャツが濡れていく。
泣きじゃくるアタシの頭を、裕樹さんはずっと撫でてくれていた。

さっき、裕樹さんの兄弟に怖い事されたのに。
無理やり、キスされたのに。
なのに、裕樹さんの胸の中は安心できるんだ。

離れたくないって、思うんだ…。
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