そんな俺の彼女





…その時。


「みーのーりー…って大丈夫!?」


「あ、清華ちゃん!」


1人の女子が階段から駆け下りてきた。




「ちょっ、1人でこんなに持ってきたの? なんであたしに言ってくれなかったのよ!」


「え、だって清華ちゃん、ウエイトレスの制服作りやってたし…」



…この人はたぶん、実里といつも一緒にいる女子だ。



「実里の身長より高いじゃんこれ! もうバカ!」


「えぇっ!?」


2人は転がった段ボール箱を分けて持って、階段を上っていった。




……何か色々あったけど……とにかく、倉庫に行こう。



そう思って倉庫に行くと、段ボール箱は1つも残っていなかった。


まさか………あの人全部持っていったの。




1つくらい持てば良かったと、いまさら後悔した。




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