Worlds end
第32章 いつの日か…
モモは何処を見ているのだろう。
遠くにある何かを見る様に…


虚ろな目でモモは囁く。

「世界の果てにも届きます様に…
例え世界が終わっても響きます様に…」

僕はモモを失してから気付くんだ。


あの時のモモが虚ろな目で、
見つめていた先は死だったって事に…

あの時モモが呟いた言葉が、
今でも耳から離れない。

「いつか…いつの日か…

世界の果てにも届く様な…
世界が終わっても響く様な…

そんな優しい唄が…」
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