君を忘れない(特別篇、第三章の前に)
全部が全部俺をモデルにしているわけじゃない
直「さてさて、作品を触れながら話していきたいんだけど・・・どこから話そうかな」


ハ「あの」


濱「はい、知多くん、遠慮なくどうぞ」


ハ「もしかして、僕のモデルって濱西さんですか」


直「まあ、流れ的に分かっちゃうよね。下の名前も一緒だし、あだ名も『ハマ』で一緒だし、ずばりその通りです」


濱「でも、全部が全部俺をモデルにしているわけじゃないよね。俺、彼女とか作ってないから、ハンバーガーの店に向かって大きな丸とか作ってないし、学校の九号館の前の広場でお前に「女なんて星の数だけいるさ」なんて言葉言った覚えもないし」


ト「そうなんですか」


直「まあ、そうだね。実は知多くんはハマともう一人の大学時代の友人をミックスさせた人物なんだよね」


知「そうだったんですか」


直「凄くいい奴だったんだけど、その友人もハマと同じ時期に自ら命を絶っちゃったんだけどね」


ハ「僕って、結構な重責だったんですね・・・」


濱「暗い暗い、くらぁーい!お前、何のために死んだ俺をこの対談に引っ張ってきてん。明るい話すんで!!!」


直「まさか、お前に説教されるとはな。まあ、お前を思い出すときは常に笑ってなあかんもんな、すまんすまん」
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