初恋日記

「寛ちゃん…?えっ!?」



俺少しずつ離れてってたんだけど…あーあ、呼んじゃった…。



亮佑が合コンに連れてきた、この家出少女、戸田茜15才。
そして現れたその姉は…

このあいだ俺をふった彼女、戸田瑞季だった。

なんという偶然…



「……………」

「……………」

「…あれ?二人もしかして知り合い?」

「帰るよ茜!」

「やだって…!寛ちゃんっ!」



だから俺に助け求めたって…



「は…話しくらい聞いてやったらどうだ?」

「余計なお世話…あんたには関係ないでしょ」

「そりゃまぁ…そうかもしれないけど…。ここで会ったのも何かの縁!」

「縁なんてないわ!もうっ…なんであんたが茜と一緒にいるの!?」

「え?それは…」



合コンで…なんて言ったらもっと怒るよな…。



「妹まで傷つけたら本当に許さないから!ほら帰るよ!」

「お姉~…!」



なんだよそれ…



「おい…ちょっと待てよ!」

「ついてこないで!警察呼ぶよ!」

「俺が何したってんだよ!?」

「そうだよお姉!寛ちゃんはいい人そうだから…」

「あんたは黙ってなさい!」

「えー?ちょっとお姉~……」



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