【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~





それはもうびっくりして後ずさるくらい
、一斉に男子生徒が集まってきた。



しかも皆、"姫"って……。



そこで、ああそうか、と納得する。



昨日の今日で、ものすごい伝達力だと思
うが、もう皆に、姫だってことがバレて
るらしい。



それで、あの視線か。



「……おはよう。鞄は、平気よ」



だけどこんな優遇される意味がわからな
い。



とりあえず挨拶を返して、そう言うと、
男子生徒たちはニコニコしながら「了解
ッス!」と言った。



……ほんとなんだったのかしら。



怪訝そうな顔をする私に、またも類は微
笑んだ。



「すっかり人気者だね、麗ちゃん」



そんなどこか楽しそうな類の声に。



日常が変わっていく、予感がした。






< 101 / 366 >

この作品をシェア

pagetop