【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
喧嘩をする理由がなくなった。
つまり、もう龍牙に居る意味もない。
だけど。
「俺……ここに居てーんだよ……」
龍牙のメンバーで、居たい。
理由なら、もっと他にある。単純に、コ
イツらといるのが楽しいから。
だけどそんなこっぱずかしい事は言えな
くて、口を閉ざしていると──。
「なーに感傷的になってんだよ?」
そんなからかうような声と共に、仁斗が
肩を組んできた。
「そうだよー!まるで自分がここに居ち
ゃ駄目みたいな言い方。変なのー」
ニコニコしながらそう言った春希。