【完】溺愛プリンセス~最強Boysに愛されて~
少しだけ、冷ややかになったその視線に
、背筋がざわつくのを感じながら、深く
頷く。
「そうよ。なんと言われようと、変わら
ない」
変わらない。変えない。
もう、誰かと関わりを持つのは、うんざ
りだ。
忌々しい記憶が、こっそりと顔を覗かせ
ようとしたのを、眉をしかめて引っ込ま
せる。
今更、出てこないで。
もう私には必要のない過去なんだから。
だけど、捨てられない過去だった。
捨てることを躊躇ってるんじゃない。捨
てさせてくれないんだ。
私の中に、深く根付いて……。
「えーっ!麗ちゃん、一緒に居てくれな
いのー?」
残念そうに、眉を下げてしょんぼりとす
る春希。