オレンジとレモン
プツン―――――。
電話を切った。
何だか、こうして後から、遼に一緒に帰ろうと言われたのを思い出すと恥ずかしい。
もし本当に脈ありだとしたら、遼は相当がんばったよね。
私に一緒に帰ろうって言ったこと。
普段だって、わりとぎこちない会話なんだから。
ていうか、遼が話すのが苦手なだけなんだけど……。
付き合い始めたら教えて、かあ……。
私と遼がカップルになったらどうなるんだろ……。
って!
まだカップルじゃないし!
遼が私を好きだって決まったわけじゃないのに……。