オレンジとレモン
ハッ。
気付いたらベッドの上。
出窓から眩しい光。
何だ、夢かあ………。
でも、大切なものはいつでも一つって??
どういうことなの?
私は、疑問を浮かべながら朝食をとって、着替えた。
―――ピンポーン。
誰だろう?!こんな朝に。
「は〜い」
お母さんのルンルンな声。
お母さんの知ってる人?
回覧板とかかな?
「あ、亜弥ね、二階の階段上ったすぐ右の部屋よ」
「わかりました。ありがとうございます」