どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「私は、諦めるならちゃんと自分の気持ちを伝えてからにしたい」


何を聞いたって

どんなことがあったって


星野くんを好きなことには変わりない。



「心ちゃん一途~!!

すっげぇな!そんな子に愛されて見てぇわ」


もう泣かない。


今度泣くのはしっかりと気持ちを伝えてからだ。


差し出されたハンカチは自分のものだったけれど

ちゃんと涙を吸い取ってくれた。


立ち上がれば夕日は赤い。

そこに雲があったとしても真っ赤な赤には敵わなかった。







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