どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「心ちゃん、」
星野くんに会いたい。
私がステージに走りだすと、
佐野くんは大きく私を呼び止めた。
足をとめる。
すると
「好きだよ、心ちゃん」
背中からいつもの佐野君の声がした。
だから私もふり返って大きな声で言ったんだ。
「私も好きだよ、佐野君」
思いっきり走ってステージに向かったから
佐野くんのつぶやいた言葉は耳に入ることがなかった。
「ばーか、俺のとちげぇよ」