イケメンルーキーに恋をした


「すぐ準備して行くから、先に体育館に行ってて」


やっぱり田尾くんと目が合わせられなくて、早口で言って視線を伏せる。


「あ、田尾くん大丈夫?」


「…………」


スクールバックを棚に入れ、田尾くんに話しかける。


目は合わせないまま。


「最近、衝突が多いでしょ?精神的に病んでないかなと思って」


「…………」


「日野先輩のことは深く考えない方がいいよ。先輩も本当はいい人なんだけど、ちょっとバスケに対する想いが強いから田尾くんにああやって当たっちゃうんだよ」


ハハハと下手くそに笑いながら言って、部室を出ようと体の向きをドアの方に向けた。


その瞬間……。


あたしの目の前に現れた田尾くんが、また棚に体を傾けあたしの方を見ながら腕組みをしていた。


あたしの目線には田尾くんの腕組みをする腕があって、ゆっくりとゆっくりと目を上げた。


クールな一重の田尾くんの目が、あたしをジッととらえている。


田尾くんは首を少し傾け、大きくため息いをつく。




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