続・捕らわれ姫
* 2 *






帰り道、先生との時間を思い出し、一人ニヤニヤしてしまう。








……どうしよう。


思い出すだけで、顔が熱くなる。





どんだけ好きなのよ、私…!









先生の、声が好き。



低く甘く響いて―――思考を全て持ってかれてしまう、あの声。





『姫野さん』




あの声で、囁かれたら―――…



「さくら?」


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