続・捕らわれ姫
シン…と静まり返る空気。
居ても立っても居られなくて、恐る恐る瞳を開いた。
すると、目の前には関口君じゃなく、三上先生が立っていた。
「先生……?」
あれ…?寝ぼけた……?
先生は私を見つめたまま。
居たたまれず、関口君の姿を横目で探す。
「関口君なら教室に戻りましたよ」
いつもの先生の声。
甘く響いたその声に、私は慌てて先生と目を合わせた。
「いつから…」
……顔、赤くないかな?
.