tender spring

多分美波さんも同じ。

みんなで騒いでる方が楽しいだろうし、きっと2人きりになるなら希龍さんがいいはず。


「あ、春斗またそのブサイクうさぎ!」

芽衣は俺が手に持っていた鍵を指差して、目をキラキラと輝かせていた。

「増えてる!」

芽衣にはこれが可愛いらしい。

ピンクのブサイクうさぎも、初めて見たときは「欲しい」って騒いでうるさかった。


「いいなー、可愛いっ」

「芽衣もこのブサイクうさぎ好きなんだ?」

「好き!大好き!」

「これね、ジュースのおまけだよ。」

「え?これ美波があげたの?」

「うん、あたしが無理矢理つけたの」

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