tender spring


「はーるとっ」

「あ、美波さん。」


川原美波。

俺の、好きな人。

そしてこの人は……


「ただいま、春斗。」

「希龍さん、こんにちは!」

龍泉のトップである希龍さんの彼女。

美男美女ですっげぇお似合いだし、この2人は最初から両思いだったんだと思う。

俺の入る隙なんて、最初からなかった。


「春斗、俺ちょっと出るから。美波の相手してあげて。」

「希龍くん、あたし子供じゃないんだからね」

「1人じゃ寂しいでしょ?」

「……ちょっとだけ。」

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