beautiful love ★ 俺様boyと天然girl
俺で練習してみる?
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「みんなー! 文化祭で着る衣装が届きましたー!」
委員長の大きな声が教室に響いた。
文化祭の準備が始まって、1週間。
ついに当日着る衣装が届いた。
委員長の前には、大きな段ボールがいくつも置かれている。
「まず調理班!」
段ボールを開けながら、委員長が中身を取り出していく。
「女子は白衣にエプロン! 男子は白のコック服!」
「で、接客班の女子は――」
次に取り出したのは。
白とパステルピンクのメイド服。
「白のメイド服と、パステルピンクのメイド服! 好きな方選べるようにしたからね!」
「ええっ!?」
教室の女子から声が上がる。
「かわいいー!」
「ピンクあるじゃん!」
「私絶対白!」
みんなが騒ぎ始める中。
私は優希と顔を見合わせた。
「……ほんとにメイド服なんだ」
「今さら?」
「いや、分かってたけど……」
実物を見ると。
なんか。
急に恥ずかしくなってきた。
「男子はシルバーの執事服! ちゃんと女子をエスコートしてね!」
「慎、執事じゃん」
「似合いそう」
「だろ?」
「自分で言うんだ」
慎が得意そうに笑う。
「最後、呼び込み班!」
委員長がさらに別の箱を開ける。
「女子はセーラー服! 男子は白の執事服!」
「はあっ!?」
すぐに男子から声が上がった。
「なんで男が執事なんだよ!」
「俺も! 絶対着たくねー!」
「神崎も執事じゃん!」
誰かの声に。
なんとなく早手を見る。
「…………」
ものすごく嫌そうな顔してる。
思わず笑いそうになった。
「はいはい、静かにしてー!」
委員長がパンパンと手を叩く。
「今回の4組のコンセプトは、“お客様をもてなすホワイトな心”です!」
「ダサくね?」
「そこ! うるさい!」
教室に笑い声が広がる。
「とにかく! 白を基調に統一するから変更なし! みんな自分の班の衣装を確保して!」
段ボールの周りに、みんなが集まり始める。
「女子はサイズ合わせるから、このあと第二教室に移動ねー!」
「水乃、行こ!」
「うん」
優希に腕を引かれて、私も立ち上がる。
その途中。
呼び込み班の段ボールの前にいる木南さんが目に入った。
そして、そのすぐ隣には早手。
「早手、サイズどれ?」
「知らね。たぶんこれ」
「それ大きくない?」
「じゃあこっち?」
「そっちの方がいいんじゃない?」
「じゃあこれにする」
そんな会話をしながら。
木南さんが早手の持っていた衣装を受け取って、サイズを確認している。
「…………」
「水乃?」
優希に呼ばれて。
「……あ、うん」
私はそのまま、第二教室へ向かった。