あきらめられない夢に
「あの・・・」
二人の間を恐る恐るつぐみさんは入ってきた。
再会の邪魔をしてはいけないと思いつつも、この状況と目の前にいる人物が誰なのか気になっているのだろう。
「すみません、はしゃいでいて紹介するのを忘れていました。
こいつは園木はじめっていいます。
僕の高校時代の友人です」
「どうも、園木はじめです」
「九宝つぐみです」
園木はつぐみさんをじっと見つめて、ゆっくりとこちらに視線を戻してきた。
その視線がつぐみさんのことを彼女かどうか知りたがっていたので、僕はどうとも言えないような視線を送り返した。
「そんなことよりも、俺、東京で仕事辞めて、去年の秋からこっちに帰ってきたんだ」
「そうなのか、じゃあこれからはちょくちょく連絡するな」
携帯番号を教え合い、園木はそのまま鳥居をくぐり弊殿へと向かっていった。
「不思議な子ね」
園木を目で追いながら、彼女はどこか狐につままれたような表情で呟いた。
園木は人見知りがなく、誰にでもすぐに話し掛けられる性格だ。
だが、その性格が時として誤解を招くこともある。
「でも、見た目よりもずっといい奴なんですよ」
彼女にだけは園木の良さを分かってもらい、僕なりの必死のフォローだった。
「嬉しそうね」
その表情で誤解はされていないようで安心し、肩を落とし一息ついた。
そして、神社を後にして車へと向かった。
「あいつと再会できたのもそうですけど、堂々とこっちに帰ってきたって言えたことが嬉しくて」
高校時代の親友に、堂々と仕事を辞めたことを言えることは造作もないことだった。
けれでも、そのことがずっとできなかったので、僕はまた一つ自分が勝手に抱え込んだものを降ろしたような気がした。
二人の間を恐る恐るつぐみさんは入ってきた。
再会の邪魔をしてはいけないと思いつつも、この状況と目の前にいる人物が誰なのか気になっているのだろう。
「すみません、はしゃいでいて紹介するのを忘れていました。
こいつは園木はじめっていいます。
僕の高校時代の友人です」
「どうも、園木はじめです」
「九宝つぐみです」
園木はつぐみさんをじっと見つめて、ゆっくりとこちらに視線を戻してきた。
その視線がつぐみさんのことを彼女かどうか知りたがっていたので、僕はどうとも言えないような視線を送り返した。
「そんなことよりも、俺、東京で仕事辞めて、去年の秋からこっちに帰ってきたんだ」
「そうなのか、じゃあこれからはちょくちょく連絡するな」
携帯番号を教え合い、園木はそのまま鳥居をくぐり弊殿へと向かっていった。
「不思議な子ね」
園木を目で追いながら、彼女はどこか狐につままれたような表情で呟いた。
園木は人見知りがなく、誰にでもすぐに話し掛けられる性格だ。
だが、その性格が時として誤解を招くこともある。
「でも、見た目よりもずっといい奴なんですよ」
彼女にだけは園木の良さを分かってもらい、僕なりの必死のフォローだった。
「嬉しそうね」
その表情で誤解はされていないようで安心し、肩を落とし一息ついた。
そして、神社を後にして車へと向かった。
「あいつと再会できたのもそうですけど、堂々とこっちに帰ってきたって言えたことが嬉しくて」
高校時代の親友に、堂々と仕事を辞めたことを言えることは造作もないことだった。
けれでも、そのことがずっとできなかったので、僕はまた一つ自分が勝手に抱え込んだものを降ろしたような気がした。