私の彼氏は中国人留学生
まだ暁明が私を好きでいてくれることに安心して。

自分から別れを告げたのに、本当は引き止めてほしかったのかもしれない。


一緒にいることもできず、そんなのはただ暁明を苦しめるだけど最低なのに。

良くないのはわかってるけど......。
やっぱり直接話をしなきゃいけないよね。


今日も夜遅くに、何度も鳴るチャイムの音に、いい加減近所迷惑だし、苦情がきそうだと仕方なく玄関のドアを開けた。


案の定そこにいたのは他の誰でもなく暁明で。
少し疲れたような顔をしている暁明に胸が痛む。



「何？毎日のようにこないで。
私たち別れたんだよ。
そういうの、日本ではストーカーっていうから......」



何もなにも用件は分かっているだろうに。

こんな言い方しかできない自分が嫌になるけど、わざと冷たくしなくては、もう平常心ではいられなかった。

そうしなければ、きっとここに立っていることもできない。
まともに話すことも、できない。
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