私の彼氏は中国人留学生
「暁明と一緒にいると、辛いの......。
とにかく家にはこないで」


「もうオワリ?絶対、ムリ?」


「無理だよ、もう無理なの......っ」



絞り出すようにそう言って、返事も聞かずにドアを閉めた。

鍵だけなんとかしめると、一気に力が抜けて、その場に座り込む。


言えなかった.....、嫌いって言えなかった。
嘘でも、言えないよ。


私が暁明を嫌いになるなんて、そんなことあるはずないんだから。


好きだよ、好き。
今だって顔を見ただけで、別れようと言った決心なんて簡単に揺らぎそうになったよ。


やっぱり別れたくない、って言いたかった。


だけどそんな簡単に別れようと言ったり、別れたくないと言ったり、コロコロ意見を変えちゃダメだ。

私の勝手な都合で彼を振り回しちゃダメだ。


一度でも自分で考えて別れる選択をしたのは私なんだから。
しっかり、しなきゃ。


何もやる気にならず、ベッドの上で丸まる。

これで、良かったんだよね......?

一緒にいると辛くて、だけど離れるともっと苦しくて。
私はどうすれば良かったの?


自分の選択が正しいのかそうでないのかも分からなくなって、ただひたすら自問自答を繰り返した。


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