私の彼氏は中国人留学生

私たちらしく

それから一年......。
二十六才の誕生日を迎えた三日後。



「美月、本当におめでとう。
良かったね......っ」



私は大きな鏡のある個室で、鏡に映った私の姿を後ろからのぞいて、目を潤ませたかおりと一緒にいた。


鏡に映るのは、ウエストから下がふわっと広がった真っ白のウェディングドレスを着て、きれいにヘアメイクもしてもらった私。

私もウルウルきてるけど、泣くとメイクが崩れるから我慢。



「ありがと、かおりがたくさん応援してくれたおかげだよ」



あれから、私は暁明とたくさん話し合って、自分の気持ちを全て伝えたら、暁明は私にプロポーズをしてくれた。

私の親はお姉ちゃんが先に国際結婚をしていたこともあり、耐性ができていたのか、わりとあっさりと賛成してくれたけど。

暁明のご両親には今だあまり良く思われてない気がする。

二人で何回か中国に訪れて何度も話し合っても、一向に態度は軟化してくれなくて、結婚もしぶしぶ許可をもらえたというだけ。

暁明は一度反対した手前、手放しで賛成できないだけって言ってたけど......。

少し不安だけど、反対されてたのに許可がもらえただけ有り難いと思わないとね。
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