私の彼氏は中国人留学生
「私は美月が好きになった人なら中国人でも、誰でも応援するからね!」


「かおり......、ありがと。
がんばってみる。
もし騙されてたら、なぐさめてね」


「任せて!
あ、ねえ美月、時間大丈夫?
私は今日三限からだけど、美月は?」


「私は今日一限からびっしり入って......って十一時!?
ああー!間に合わない!」



かおりと友情を確かめあった後に予定を聞かれ、テーブルの上の置時計を見て驚愕する。


一限はもう終わってるし、今から急いで二限にいったとしても遅刻だし、メイクする時間もない。



「もういい、今日は二限サボる!
三限から行く。
学食で一緒にお昼食べよ」





飲み過ぎた次の日の朝、この日、私は初めて自分の気持ちを自覚したんだ。


彼が中国人だとか、元カレのこととか、そんなことはどうでも良くなるくらいに、暁明が好きということ。


特別なことがあったわけじゃないけど、彼とたくさん一緒に過ごすうちに、いつのまにか好きになってたんだ。

自分でも気づかないうちに、いつのまにか。


ケンちゃんのことは多少気がかりだったけど、でもケンちゃんにアレコレ言われたってやっぱり好き、みたい。

仕方ない、よね。
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