私の彼氏は中国人留学生
「う、うそ!なんで!?」



告白前はいけるかなーと自分でも多少は思っていたけど、もうすっかり頭が否定モードに入っていた私はすぐにはその言葉を信じることはできなかった。


いつものように嘘かもしれないし。

いや嘘ついてる感じもしないし、こんな嘘をつく人じゃないって思いたいけど......。



「ナンデ?
最初からカワイイ人だと思ってマシタ。
昨日、もっとスキになった。

たくさんオレの名前を呼ぶ美月を見てタスケタイ。こんなに求めてくれるの、ウレシイ、オモッタ」



そこはキュンポイントなの?
普通だったら多少なりとも、うんざりするんじゃ。

やっぱり暁明の好みはよく分からない。

けど両思いみたいだし......、いっか。



「そっか......、これからよろしくね」





こうして、私たちは彼氏彼女となり、私は人生初めての中国人彼氏ができた。


けれどもちろん、これでハッピーエンドではなく、私の長い長い戦いの幕開けに過ぎないのだった。
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