大好きな君

お月様とお日様



「実波さ・・・・・・・実波」


「ん?」


お月様みたいに笑いながら七瀬碧は私を呼ぶから
なんだか嬉しくて声が弾むのを押さえなが返事をした


「教室帰ろ」



・・・・・・・あっ!!!


忘れてた

そうだ、授業中だよ今っ

ヤバいよ


「そうだねっ

行こう、七瀬碧」



急いで向かうために
走ろうとした私をぐいっと捕まえて
付け加えたように


「七瀬か碧で呼んで」


って笑うから
顔が火照るみたいに紅くなったのを抑える苦悩を七瀬みっ、
七瀬に教えてやりたくなったのは今日一番の秘密



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