その一枚が二人を出会わせ、永久に愛を誓う
同じ22歳
涼子と距離を置いて二週間が経った。

その間に会うことはおろか、電話やメールなども一切していない。



僕の予想以上にカメラマンの返事が長引いていて、どこか焦りのようなものを感じているのも事実だったが、それ以上に悲しく、切ない日々だった。

自分が決めたことだからこんなことではいけないと思いつつも、このままカメラマンから返事が来ずに、自然に二人は離れてしまうことが怖かった。


「隣、いいかな」


その声に視線を向けずに椅子を少し横にずらすと、横で小さく笑いながら声の主は座った。


「考え事?

和中君」


「部長っ」


「ちょっと、いい加減にその呼び方止めてよ。

もう大学も卒業近くなってきたんだから・・・

と言っても、それで止めたらとっくに止めてるか」


彼女は同じ高校の演劇部の部長だった。



同じ大学に行くということで涼子を通じて知り合い、学部も一緒なので授業の話などを何度もしたことがあり、涼子以外に僕が唯一普通に話せる女性だった。
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