金魚すくい


「だって……」



言葉を言うより先に、体が動いていた。


……だって、



「わっ」


「おわっ」



嬉しくって……。



私は両手広げて、2人に抱きついた。


右手に優、左手に雄馬。



それは昔のように。


あの夏祭りの時のように。



ーーやっとあの日の続きが、やってきたんだ。




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