金魚すくい
ごはん食べた後、おもむろにポケットから煙草を取り出し火をつけた。
向かいに座る私に煙が行かないよう少し体を横に向け、白い煙を吐いた。
窓から差し込む朝の眩しい光をバックに、勉さんは影をつくって。
ーーやっぱり大人だなぁ。
そんな風に思っていた私の顔をじっと見つめ、口元の小さなほくろが微笑んだ。
「……また、見入ってくれた?」
「あっ、えっと……」
言葉に出されると妙に恥ずかしさが込み上げてきて、私は顔を赤らめる事しかできなかった。
「……はい」